当院の安全な親知らずの抜歯
当院は、親知らずの抜歯を安全かつ確実に行うため、歯科用CTを使用した精密検査を実施しています。特に下顎の親知らずは横向きに生えたり、顎の骨の中に半分埋まったりすることが多く、抜歯の難易度が高くなります。加えて、下歯槽神経と呼ばれる太い神経が近くに存在するため、神経を傷つけないように細心の注意が必要です。歯科用CTは親知らずの位置や方向、神経までの距離を正確に把握でき、これにより抜歯をより安全かつ確実に行うことができます。親知らずに関するお悩みや不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
抜くべき親知らずと抜かなくても良い親知らず
親知らずに関する話題では、抜歯が必要かどうか、またそのタイミングについて多くの人が疑問を抱きます。親知らずは、全てが抜歯の対象ではありません。まず、「咬む」という機能を正常に果たしており、周囲の歯に影響を及ぼさない親知らずは、無理に抜く必要はありません。しかし、親知らずの存在が口内の清潔さや周囲の歯の健康に悪影響を及ぼす場合は、早めに抜歯することが望ましいです。
当院では以下のような基準で、親知らずの抜歯の判断を行っています。
- 親知らずや隣接する歯にむし歯や歯周病がある場合
- 親知らずが斜めや横向きに生えており、周囲の汚れが溜まりやすい場合
- 親知らずによる歯ぐきの痛みや腫れが繰り返し起こる場合
一方で、以下のような場合は必ずしも抜歯しなければならないというわけではありません。歯科医師と相談して抜歯するかどうか決めましょう。
- 上下の親知らずが真っ直ぐに生え、正常に咬めている場合
- 親知らずが完全に骨の中に埋まっており、今後の噛み合わせに支障がない場合
- 歯の移植や矯正治療、ブリッジや入れ歯の支えとして使用できる場合
これらの基準をもとに、親知らずの抜歯の必要性を慎重に判断し、患者さんに最適な治療を提供しています。
親知らずの抜歯のリスク
下顎の場合
下顎の親知らず抜歯では、下顎骨内に感覚神経が通っており、神経への影響が懸念されます。神経に触れると、一時的な感覚のマヒが起こる可能性があり、回復には数ヶ月から長期間かかることがあります。当院では、歯科用CTを使用して神経の位置を詳細に確認し、リスクを最小限に抑えた慎重な診断と手術計画を立てています。
上顎の場合
上顎の親知らず抜歯では、上顎洞との穿孔(穴があく)リスクが懸念されます。穴があくと、空洞に空気や水が入り、鼻からの漏れなどの問題が生じる可能性があります。このため、慎重な手術と注意深い対応が必要です。
親知らずの抜歯にかかる時間
親知らずの抜歯にかかる時間は、難易度によって異なります。一般的に、親知らずがまっすぐ生えている場合は、比較的簡単に抜歯が行われます。この場合、処置は通常よりも短時間で終了し、術後の痛みや腫れも少ない傾向があります。 一方で、親知らずが横向きに生えている場合や完全に埋まっている場合は、処置に時間がかかることがあります。これらの場合、歯ぐきを切開して親知らずを抜きやすいように歯や周囲の骨を取り除いてから抜歯を行います。そのため、治療時間が長くなります。当院は、抜歯をスムーズに行うために精密検査を行っていますので、ご安心ください。また、抜歯の経験が豊富な歯科医師が担当しますので、術後の痛みや腫れを最小限に抑えることが可能です。
親知らずの抜歯の流れ
1診査・診断
当院は、口腔内検査や歯周ポケット検査、X線検査などを行います。状況に応じて歯科用CTスキャンも行い、状態を詳細に把握し、治療の精度と安全性を向上させます。
2抜歯
麻酔が効いているのを確認したら抜歯を行います。通常、15分程度で終了ます。(※症例によって異なります。)
3消毒・抜糸
抜歯後、通常は翌日に再診して頂き抜歯した箇所の確認と消毒を行います。歯ぐきを切開した場合は、10~14日後に抜糸が必要です。