歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりは、就寝中に無意識に歯を食いしばり、歯をすり合わせて音を立てる習慣です。通常、噛む力は自分の体重程度ですが、無意識下の歯ぎしりでは1トンもの力がかかることもあります。これにより歯や顎に負担がかかり、歯ぎしりのクセがある方には様々な悪影響が及びます。例えば、歯の割れや欠損、顎関節症や頭痛、さらには睡眠障害などが起こる可能性があります。そのため、歯ぎしりや食いしばりから歯を守るためには、適切な治療が必要です。
歯ぎしり・食いしばりが引き起こす悪影響
歯周病の進行
歯ぐきに大きな負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
知覚過敏
歯の摩耗によりエナメル質が剥がれ、内部の神経や血管が外部刺激に敏感になることで知覚過敏が生じます。
顎関節症
強い力がかかることで顎関節に負担がかかり、お口が開かない、顎に引っかかりが出るなどの症状が起こります。
全身にわたる症状
顎の筋肉への負担が肩こりや片頭痛、耳鳴りなどの症状を引き起こすことがあります。これらの症状は慢性化する可能性があります。
睡眠障害
歯ぎしりは浅い眠りの時に起こり、顎に負担がかかりやすくなります。その結果、睡眠の質が低下し、眠りが浅くなる、目が覚めるといった睡眠障害が生じる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりの治療方法
マウスピースの装着
マウスピースは一般的にナイトガードと呼ばれ、就寝中に歯に装着する装置です。寝ている間に歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎の負担を軽減し、歯や顎関節を保護します。かみ合わせが高くなることで起こる歯ぎしりや食いしばりを防ぐため、歯や顎にかかる負担を最小限に抑えることができます。
マウスピースのメリット
- 歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を軽減できる
- 歯を削ることを防ぎ、歯の健康を維持できる
- 顎関節を守り、顎関節症のリスクを軽減できる
- 正しいかみ合わせを保ち、顎関節の負担を軽減できる
マウスピースのデメリット
- 装着時に違和感が生じる可能性がある
- 不適切な保管方法により口腔内が不衛生になるリスクがある
- 装着後、朝起きた際に顎周辺に痛みやだるさを感じることがある
矯正歯科
歯ぎしりや食いしばりの原因が不正歯列である場合、矯正治療が日必要です。歯並びが整うことで、かみ合わせのバランスが改善され、歯ぎしりや食いしばりの症状も緩和される可能性が高いです。そのため、歯が割れたり欠けたりする前に、早めに歯科医院で相談することが重要です。当院は、女性の矯正担当医が在籍していますので、不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。矯正相談は、無料です。